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株式会社アクアシステムズ

データベースコンサルティング

顧客事例:ソニー損害保険株式会社 様

データベース性能試験サービス 顧客事例

ダイレクト型自動車保険で売上No.1のソニー損保がDBサーバー移行プロジェクトの問題解決に選択した「データベース性能試験」とは

ソニー損害保険株式会社 様

失敗できないDBサーバー移行に「データベース性能試験」は必須

「“Feel the Difference” ~この違いが、保険を変えていく。~」のスローガンのもと、顧客との直接対話を通して合理的で質の高い保険サービスを提供し、安全で安心できるパーソナルライフの実現に貢献するソニー損害保険株式会社。
 同社は2010年夏、老朽化し、保守期間の切れたDBサーバーを新型に切り替えるプロジェクトをスタートした。
 新型へのリプレース対象となるDBサーバーには、自動車保険、医療保険、海外旅行保険など、1000万件を超える契約情報を扱う顧客管理システムのデータが収納されている。Oracle Database R9.2を利用するこのDBはまさに同社のビジネスの中核と言える重要なシステムだ。
 プロジェクトは2010年7月スタート。8月から11月にかけてテストを行い、年末年始を利用して新サーバーへ移行、翌1月稼働開始を目指す。今回のプロジェクトでは、アプリケーションやDBのバージョンはそのままに、ハードウェアとその中身を移行する。
 もちろん新型へ移行することによって性能が劣化してはならない。プロジェクトを担当したソニー損害保険 システム企画部 システム管理課長の佐伯陽一氏(※)は「旧サーバーの機能はもちろん、同等の性能を確実に満たしていることを確認する必要がありましたので、負荷テストは不可欠でした」と語る。半年間という短いスケジュールの中でも、機能テストだけでなく、確実な負荷テスト(データベース性能試験)を行うことが必要だった。
※部署名は、2011年3月31日時点のものです。

プロジェクトに立ちはだかった2つの問題アクアシステムズに白羽の矢が

負荷テストの段階に入る際に、プロジェクトチームは大きな問題に直面した。「テストシナリオ作り」と「テスト環境の構築」が非常に困難な状況にあるということが判明したのだ。
 テストシナリオ作りでは、人的リソースの問題がプロジェクトの前に立ちはだかった。ユーザー部門、システム部門から人を集め、パターン出しをしながらシナリオを作っていくのが従来のやり方だが、通常業務に加え、並行して行われている機能テストにも人が割かれているということもあって、特にユーザー部門からの人員の確保は困難だった。
 テスト環境の構築については、コールセンターのオペレーターが利用する800台のクライアント環境をどのように再現するかが問題だった。「本番と同じテスト環境を用意するのは、人的リソース面でもコスト面でもほとんど不可能でした」(佐伯氏)。
 こうした困難な状況を受け、「テストシナリオ作り」と「テスト環境の構築」のメンバーに加わったのが、Oracleデータベースに特化した高い技術力とノウハウを持ち、Oracleデータベースに関するコンサルティングサービスや製品を提供するアクアシステムズだ。

発想の転換で困難な状況を打破、テストシナリオをわずか2日で作成

アクアシステムズは人的リソース、スケジュールなどの面から、今回のテストシナリオ作りの発想を転換。画面操作をして取得したSQL文をもとにトランザクションを定義、画面遷移シナリオと多重度を設定するという一般的な方法ではなく、取得した性能情報からリバースしてトランザクション定義を作成するという方法を提案した。
 まず、コールセンターの業務が集中する月曜日の午後1時から4時をピーク時と設定。この時間帯の中から1時間、SQL文のキャプチャーを実施。キャプチャーにはアクアシステムズの「Performance Analyzer 4」を使用した。
 取得したすべてのSQL文から実行頻度上位20種類のSQL文をもとに、トランザクションを定義、およそ1万通りのテストシナリオを作成した。
 本来であればテストシナリオ作りは、ユーザー部門とシステム部門が会議を重ね、パターン出しからテストシナリオ作りまで、多くの人手と数週間という期間を要するのが普通だ。今回アクアシステムズが提案し実施したこのテストシナリオ作りは、ほとんどユーザー部門の手を煩わせることなく、テストシナリオをわずか2日で作成することができた。

テストシナリオ作成

OSSを利用して低コストでのテスト環境構築を可能に

次にテスト環境の構築だ。800台のクライアント環境を再現するのは非現実的なため、フリーウェアの「Transaction Generator」を利用し、テスト環境を構築することを提案。Transaction Generatorは、クライアント端末上に複数のエージェントを起動させて、DBに直接負荷を掛けることができるツール。フリーウェアのツールを使うことによりコスト面で大きなメリットがあるのはもちろん、当時SQL文を送信して負荷をかけるタイプのツールが他に無かったこともあって、この提案は受け入れられた。
 Transaction Generatorの利用により、わずか5台の端末で800台のテスト環境を構築。性能の測定は、シナリオ作り時と同様に、Performance Analyzer 4を用い、外部のサーバーからリモートで行うこととした。

短期間、ワンストップ、低コストで負荷テストを成功

スケジュール通り、2010年10月、負荷テストを実施。テストの最終的な結果、新DBサーバーは従来サーバーの7~8倍の処理性能を持つことがわかった。
 Oracleプロフェッショナルサービスを提供するアクアシステムズでは、お客様環境の制約に応じて、幅広い選択肢の中から最適なソリューションを提示することができる。今回の事例では、非常に短期間に、トランザクションの定義から、テスト実施、評価までをワンストップで、しかも低コストで成功させた。DBサーバー移行プロジェクトの中で負荷テスト成功の一翼を担うことができた。

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