インストールの概要

TiberoRDBMSのインストール

Tibero RDBMSのインストールとアンインストールは、次のようなモードがあります。
・GUIモード(Windowsシステム)
・コンソールモード(LINUXシステム)
・手動モード(Windowsシステム、LINUXシステム)
GUIモードでプラットフォーム別にインストールする方法は、パスの区切り文字を除いてはすべて同じ手順です。

システム要件および準備事項

1) プラットフォームとオペレーティング・システムの要件

2) ハードウェアとソフトウェアの要件
※コンパイラはC99支援コンパイラで、JavaバージョンはJDK1.5.7以上である必要があります。

GUIモードのインストール

	インストール手順 Tibero_RDBMS_5_Win_x86.exeファイルを実行します。
	Step1：Welcome ：インストールの準備です
	Step2：Destination Folder ：Tiberoのホームディレクトリを指定します。
	Step3：Database Identification ：TiberoのSIDを指定します。
	Step4：Installation Type ：TypicalかCustomタイプを指定し、インストールを行います。
	Step5：Customタイプでインストール ：tbAdminとHelpをTiberoインストール共にインストールします。
	Step6：Environment Configuration ：ポート、ブロックサイズ、データファイル位置を指定します。
	Step7：Character Set Configuration ：データベースのキャラクタセットと各国語キャラクタセットを指定します。 選択可能なキャラクタセットは次の通りです。 「MSWIN949、UTF8、ASCII、EUC-KR、SHIFT-JIS、JA16SJIS、JA16SJISTILDE、JA16EUC、JA16EUCTILDE」
	Step8：Account Configuration (Sys、Syscat、Tibero) ：sys、syscat、tiberoユーザーのパスワードを指定します。
	Step9：Pre-Installation Summary、Installing Tibero RDBMS ：指定した内容を確認します。
	Step10：Installing Tibero RDBMS ：インストールが完了するまで待ちます。
	Step11：Installation Completed ：インストールが完了しました。

コンソールモードのインストール

Tibero_RDBMS_5_Linux_x86_64.bin ファイルを実行すると、Tiberoインストーラが実行されます。コンソール画面(インストーラ)の指示に従ってインストールします。

手順1) コンソールモードでTibero_RDBMS_5_Linux_x86_32.binファイルを実行すると、Tibero RDBMS5インストーラが実行されます。

手順2) Tiberoをインストールするディレクトリを入力し、<Enter>キーを押します。

手順3) SIDを入力し、<Enter>キーを押して次の段階に進みます。

手順4) インストール・タイプ（Custom、Typcal）を選択します。Customの場合は、Customタイプを選択し、tbAdminツールをインストールするために「y」を入力しています。次に<Enter>キーを押します。

手順5) リスナー・ポート、データベース・ブロックのサイズ、データファイルのパスを入力します。各項目を入力し、<Enter>キーを押して次の段階に進みます。ただし、データファイルのパスに空白を入れてはいけません。

手順6) 作成するデータベースのキャラクタセット（文字セット）を選択します。文字セットの番号を入力し、<Enter>キーを押して次の段階に進みます。

手順7) Tiberoで基本的に提供するユーザー・アカウント(Sys、Syscat、Tibero、Tibero1)に関する情報を入力します。使用するパスワードを入力し、同じ内容を「Confirm{ユーザー・アカウント}password」に再度入力します。

手順8) これまでに設定したインストール情報を確認できる要約情報が表示されます。インストール・パスなどの設定が正しいかどうかを確認し、Tiberoのインストールを行うため「y」を入力し、<Enter>キーを押します。

手順9) Tiberoのインストールが行われます。

手順10) Tibero RDBMSのインストールが終了すると、データベースが生成されます。データベースの生成後、システム環境に合わせてユーザーの環境設定ファイルを変更します。

手動モードのインストール

手動モードでの手順は以下の通りです。（Linuxシステムの例）

手順1) Windows系とLinux系にて、手動モードでインストールするために次の二つのファイルが必要です。バイナリ実行ファイル（tar.gz）、ライセンスファイル（license.xml）

手順2) 環境変数を設定します。(TB_HOME、TB_SID、LD_LIBRARY_PATH、PATH)

手順3) tar.gzファイルを展開し、$TB_HOME/licenseディレクトリにlicense.xmlファイルをコピーします。(ディレクトリが存在しなければ作成します)

手順4) $TB_HOME/config ディレクトリでgen_tip.shを実行します。

手順5) tbboot nomountコマンドで、nomountモードでTiberoインスタンスを起動します。

手順6) tbsql sys/tiberoで接続し、create database文でデータベースを作成します。

手順7) tbbootコマンドで再起動し、$TB_HOME/scripts/system.shを実行します。

手順8) Tibero RDBMSのインストールが正常に完了すれば、Tibero RDBMSプロセスが実行されます。このプロセスは、”ps -ef | grep tbsvr”コマンドでTiberoプロセスを確認できます。

インストール後の確認

ユーザー環境変数設定

Tibero RDBMSのインストール後、ユーザーの環境設定ファイルには以下の内容が追加されます。

起動および停止

1) Tibero RDBMSの起動(tbboot)
Tibero を起動するには、シェルプロンプトで“tbboot [bootmode]”コマンドを実行します。Tiberoの基本起動モードは次の通りです。

• NORMAL：正常にデータベースを起動するモードです。
• NOMOUNT：Tiberoのプロセスのみ起動するモードです。
• MOUNT：メディア復旧のために使うモードです。
• RESETLOGS：ログファイルを初期化し、メディア復旧後に使うモードです。

2) Tibero RDBMSの停止(tbdown)

Tiberoを停止するには、シェルプロンプトで“tbdown [downmode]”コマンドを実行します。 Tiberoの停止モードは次の通りです。

• NORMAL：一般的な停止モードです。
• POST_TX：すべてのトランザクションが終了するまで待ってから停止するモードです。
• IMMEDIATE：すべてのセッションを強制終了し、コミットされていないトランザクションはすべてロールバックされ、現在データベースに接続しているユーザーが切断するまで待機せず、直ちにデータベースは停止します。
• ABORT：ログファイルを初期化し、メディア復旧後に使うモードです。

TiberoRDBMSのパッチ

Tibero RDBMSのパッチを当てるには、以下の２つの方法があります。

• tbUpdaterというユーティリティを使用する方法。
• すべてのバイナリ・ファイルを入れ替える方法。

$TB_HOME/bin/updateにアップデート項目別のスクリプトがあるため、必要な場合は直接実行して強制的にアップデートすることもできます。